社員ブログ
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作成日:2024/08/20
パリオリンピックを終えて



パリオリンピックが終わり、どこか一つ楽しみがなくなったような感覚に陥っていますが、前回の東京オリンピックではコロナ禍ということもあり、無観客で開催されて今ひとつ盛り上がりにかけたものがあったせいか、今回のパリオリンピックは開閉会式もさることながら、今まで以上にオリンピックというものが感じられたものがありました。

 結果、パリオリンピックでの日本の金メダル獲得は20個で、銀銅を含めた総数は45個となり、海外で開催されたオリンピックでは最多記録となったわけですが、このような成功を収めた競技で思ったことは外国人コーチが増えてきていることでした。マラソン以外の陸上競技の種目で、日本の女子選手ではじめて金メダルを獲得したやり投げの北口はるか選手は、ヨーロッパ遠征中にチェコ人のデービット・セケラックのコーチングに興味を持ち、自ら英文でメールを出して、自分のコーチングにこぎつけたと言われています。まさにこの行動力が金メダルの源泉ではないかと感じました。

 男子バレーは、準々決勝で敗退はしましたが、パリオリンピック開幕前に世界ランキング2位まで上昇したこともあって、日本人を大いに盛り上げてくれました。その要因となったのが、フランス人のフィリップ・ブラン監督でした。ブラン監督は、2017年から日本で指導を始めて、データ分析と選手たちのスキル、コミュニケーションを重視して、東京オリンピックでも準々決勝に進出しました。

 団体で初めて金メダルを獲得したフェンシング男子フルーレは、東京大会の金メダリスト、フランス人のエルワン・ルペシューをコーチとして招きました。ルペシューは、「実力があるのに自信がない」、「練習時間が長い一方強度が低い」といった日本の他の競技にも共通する弱点を見抜き、それを克服することでフルーレを金メダルに導きました。

 もちろん、体操や柔道、レスリングといった日本のお家芸でもある競技は日本のコーチの指導によって結果を残したのも事実です。

 これからの日本のオリンピックを考えた場合に、日本は少子化という問題に直面しています。

現在では、10年前と比べて、ほとんどの競技で10%程度部員が減少していると言われています。柔道男子は40%以上減少、体操男子とレスリング男子は30%前後減少しているそうですが、今後、果たして世界を舞台に戦える人材がどれだけ出てくるか、そして、それをコーチングする人材もグローバルに考えていかなければならないと感じました。                                                Yoshi