今回の夏の全国高校野球では、新型コロナウイルスの感染対策で続いていた制限が緩和された他、大きく2つの暑さ対策が実施されました。
1つ目はクーリングタイムです。クーリングタイムとは5回終了後に選手が10分間の休息をとる時間のことを言います。
一塁側、三塁側通路のそれぞれに、スポットクーラーや送風機、冷凍庫、サーモグラフィーなどの装置や飲料水などを用意してあり、選手たちはそこで身体を冷却して、着替えをしたり、水分摂取したりすることができますが、大半の選手や監督が良かったと意見する一方で、極端な温度変化により、足をつる選手が続出したり、クーリングタイム後の6回に流れが変わって、点が入りやすくなったりしたこともあり、クーリングタイム中も体を動かしたり、クーリングタイムを5回終了後に限定しないで柔軟にするとかまだ改善の余地があるのかなと感じました。
2つ目は暑さ対策の観点から控え選手の役割が増えているとして、ベンチに入る選手の数が18人から20人となりました。
ベンチ入りの人数については、暑さ対策だけでなく、2020年の春の選抜大会に「1週間の投球数は500球まで」という投手の投球制限が設けられたことにより、投手の負担は軽減されたものの、投手層を厚くしなければならなくなったということが背景にあると言われています。
他にも、メジャーリーグや国際大会などでも導入されて、高校野球でも2018年から導入されているタイブレーク制ですが、今年からタイブレークの開始イニングが13回から10回に変更となりました。
タイブレークとは同点の試合に早期に決着をつけるため、延長10回からノーアウト一塁二塁で攻撃を始めるルールのことで、より点が入りやすくなる状況をつくり、選手達の負担軽減を図るのが目的です。
このように、高校野球は、長い歴史のなかで、気候や時代の変化に柔軟に対応することで、選手の健康や安全を守り、より長い歴史を刻んでいくのだと感じました。
私も、古き良き時代の良いものは残し、時代に合わないものは多様性と柔軟性をもって排除しなければならないことを念頭においてこれからも行動していきたいと思いました。
Yoshi