社員ブログ
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作成日:2021/08/16
安心と安全



 菅首相が五輪開催について「安心・安全な大会」と言ったり、「安全・安心な大会」と言ったりしていました。

 特に使い分けているようにはみえないので、はたして、「安心安全」なのか「安全安心」なのかという疑問がわいてきました。

 新明解国語辞典によると、安心とは「心配が無くなって気持ちが落ち着くこと」、安全とは「災害や事故などによって、生命をおびやかされたり損傷・損失を被ったりするおそれが無い状態」とあります。

 意味からすると、安全なら安心するでしょうが、安心しているからといって安全とは限らないということになります。ということは、「安全安心」の方が優勢かなと考えられます。

 各省庁のHPを見ると、「安全・安心な社会の構築に資する科学技術政策」文部科学省、「安全・安心な社会の構築」国土交通省、「安全・安心」経済産業省、「インターネット安全・安心相談」警察庁という具合に安全・安心が多いのですが、なぜか総務省は「国民生活と安心・安全」としています。

 総務省が「安心・安全」としていると、所管する消防庁や地方自治体は「安心・安全」と「安全・安心」が混在することになります。

 総務省消防庁は「日本の安心・安全を守る」で、東京消防庁は「安全・安心情報」となり、鹿児島市は「安心・安全課」で鹿屋市は「安全・安心課」です。

 熊谷市の安心・安全課は、「安全で安心して暮らすことができるまちをめざし・・・」と業務を説明しています。それなら、安全・安心課の方が良いのではと考えてしまいます。                                 
                                        ア村 巧