作成日:2020/12/23
「生物季節観測」縮小!?
皆さんは、「生物季節観測」というのをご存知でしょうか?
これは、気象庁が全国の気象台と測候所計58地点で観測している、生物季節現象を目や耳で確かめて、確認できた日を記録する観測です。
「生物季節観測」は、23種目の動物と34種目の植物を対象に行っています。
この「生物季節観測」で一番有名なのが桜の開花情報です。
桜の開花のほか、植物については、梅やアジサイ、イチョウ、カエデといった日本の季節になじみ深い植物を対象に行っていました。動物もウグイスの初鳴き、アブラゼミの初鳴き、アキアカネの初見などで季節の変化を調べていました。
しかし、気象庁は来年から「生物季節観測」の対象を動物季節観測においては23種目すべてを撤廃し、植物季節観測は34種目から6種目のみに限定することになりました。
理由は、地球温暖化や都市化によって生物の生態環境の変化により、気温との関係性が薄くなったということです。
今後、当たり前のように季節の変化とリンクしてきた動物や植物がリンクできなくなってきたのは残念に感じました。
温暖化などによって季節環境は変わっていますが、日本特有の四季のある季節変化を感じられる自然を大切にしていきたいと思います。
(TaT)