社員ブログ
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作成日:2018/07/10
「古典」



 雨の日が続きます。家ですることがないときは本を読んだりするのですが、その時は「古典」と言われる
本を読みます。「古典」ですから古いものなのですが、何故読むのかというと、こんなに長く読まれている
のだから、なにかすごいことが書いてあるのではないかという期待があるからです。
しかし、私の能力ではそれを感じることができません。ところが、たまにその古典の内容がピンと来たりする
ときがあります。
最近では、日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題です。論語に「過ちてはすなわち改むるにはば
かるなかれ」というのがあって、過ちを犯したと気づいたら即座に改めるという意味です。あたり前のことの
ようですが、2千年も前から言われているのだからなかなかできないのだと感じます。

もう一つ、これも論語ですけど、「過ちて改めざる、これを過ちという」というのがあって、過ちを犯すことより、過ち
を改めないのが過ちなのだ、という意味です。うまいこと言うもんだと読んだときは思ったのですが、日大の
問題をみると、なんとなく、言葉の重みが分かります。

今読んでいるのは、「石橋湛山評論集」というものです、これは珍しく面白い本です。
「古典」を読んでて、役に立つか立たないかといえば、個人的には、それほど役に立たないと思いますけど、映画なんか観ていて古典の引用に気づいたりすると、内容もよくわかるような気がします。
                                崎村