社員ブログ
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作成日:2018/02/01
ジョージア?



先日、大相撲の初場所にて、ヨーロッパのジョージア出身の栃ノ心関が優勝しました。
暗い話ばかりの大相撲の中、今後新しいヒーローとしての活躍が期待されます。

ここで、栃ノ心関の出身であるジョージアという国が日本でグルジアと呼ばれていたことはご存知でしょうか?

平成27年4月14日、黒海沿岸にある「グルジア」の呼び名を「ジョージア」と改める法律が日本で成立しました。
まず、国の呼び方を法律で決められたことに驚きました。
さらにこの変更は現地語に合わせたわけではないということです。
ちなみに現地語では「サカルトベロ」と呼ばれ、「ジョージア」は英語読みです。
なぜ、このような呼び名になったかというと、国連加盟国の大多数が英語由来の「ジョージア」と呼んでおり、ロシア語由来の「グルジア」としていたのは、日本や韓国、中国、旧ソ連の国々だったそうです。
2008年にロシアと武力衝突していた旧グルジア政府は、ロシア語に由来する呼び名を変更するように各国に要請していました。
日本は、「外国の国名・地名を変更するには3つの基準があるため」としていて、すぐには変更しませんでした。
1.相手国との関係 2.他の国や都市との混同の恐れがないか 3.世間に浸透しているか
この3つの条件をクリアしてから、日本での呼び名がジョージアになったということです。
日本での国の呼び名の変更は、社会的背景もありますが、段階を経ないといけないということです。

この日本も外国からは「ジャパン」や「ジャポン」と呼ばれ方が多いのです。日本語での国名はあくまでも「ニホン」か「ニッポン」です。
理想論ではありますが、世界中が友好な関係を築ければ、国の呼び名は関係ないのかなと思います。
                                       (TaT)