「ザ・ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」という映画を見ました。
ファウンダーというのは創業者という意味です。
ハンバーガー帝国というのはマクドナルドです。ですから、主人公がマクドナルドさんかというと違っていて、
レイ・クロックという人物です。
マクドナルドとういと、注文するとすぐ出てくるとか,商品を紙袋にいれて提供するとか、調理の時間
を管理するとかありますが、それは、マクドナルド兄弟が開発したものです。それで、創業者がレイ・クロック
なのは、彼が蛇のようなしつこさでマクドナルド兄弟からチェーン展開の契約を取り付け、最終的に乗っ取って
しまうからです。
映画ではレイ・クロックは薄情な人間です、会社を乗っ取る際にマクドナルド兄弟と交わした、利益の何パーセントかを兄弟に分配するという約束は守らないし、長年支えてくれた奥さんを成功すると離婚してしまいます。
こんな薄情な主人公の映画ですが、私が感動したのは、レイ・クロックがマクドナルド兄弟から会社を乗っ取ったあと、トイレで交わす会話です。マクドナルドはレイ・クロックに、何故この会社にこだわるのかと聞きます、自分でハンバーガー店をすればいいじゃないかと。そこで、レイ・クロックは答えます、名前なんだと、マクドナルドという名前が欲しかったんだと、何故こんな重要なことに気づかないのかと。
アメリカの民謡に「ゆかいな牧場」というのがあって、これは日本でも有名です。原題はOld Macdnald had a farmです。私はこのシーンに妙に感動してしまいした。
マクドナルドは世界の均一化の象徴です。マクドナルドのある国どうしは戦争しないというという話もあります、実際はしていますけど。今、マクドナルドは日本でも、世界でも苦戦しています。なんとなく、均一化の反動が来ているように感じます。
余談ですが、映画の中でレイ・クロックが自己啓発のレコードを聴いて、自分を奮い立たせるシーンがあるのですが、聞いているのは、ノーマン・ヴィンセント・ピールという人のお説教です。ポジティブシンキングの伝道師さんで有名な方です、このノーマン・ヴィンセント・ピールを尊敬している人として挙げているのが、トランプ大統領です。これから世界はどうなるのでしょうか。 崎村 巧
作成日:2017/09/20
ゆかいな牧場