作成日:2017/05/24
アンガーマネジメント
“アンガーマネジメント”とは、1970年代にアメリカで始まったアンガー(イライラ、怒りの感情)をマネジメント(上手に付き合う)ための心理教育です。
これまで私は、怒りの感情というものは押し殺すものだという認識を持っていましたが、この”アンガーマネジメント”は押し殺すのではなく、うまく付き合っていく考えだったので興味を持ちました。
アンガー(怒り)の感情は、ほとんどの生物が備えている、生命に直結するといわれている感情であり、非常に大事な感情です。
問題なのは、その感情との付き合い方。
ストレスが溜まりやすく解消しにくい昨今、その怒りの感情をいかにポジティブにマネジメントしていくかという課題への注目が集まっています。
- 人間関係でトラブルにならないように
- 子育てで不必要にイライラしないために
- 職場でイライラせずに効率的に仕事をするために
- 学校で子どもたちの情操教育の一環として
- 弁護士、医師などのストレスの高い仕事の人はストレス対策として
- 経営者は、怒りにまかせた行動で信頼を失わないため、部下のマネジメントのため
- スポーツ選手は、試合中に頭を冷静に保ち、最高のパフォーマンスを発揮するため
- 政治家は、怒りで失態をおかしたり、醜態をさらさないため
理由は様々です。
そしてそのマネジメントには三段階あるようです。
- 生理的反応への対応…興奮した身体やこころを鎮静化するために,ストレスマネジメントを学ぶ
- 認知反応への対応…混乱しているこころの状態の整理をするために考える力を育てる。状況を客観的に把握したり、視野を広げたり、先を見通す力を育てる
- 向社会判断力、行動力の育成…自分の気持ちや欲求を,適切な方法で表現するソーシャルスキルを学びます。
【18の心得】
- イライラを点数化する
- イライラを書き出す
- イライラに優先順位を付ける
- 色々な価値観を楽しむ
- 自分を落ち着かせる言葉を用意する
- 呼吸を大きくゆっくりする
- 計画・準備をしておく
- 白黒つけない
- 80点で満足する
- 何でも褒めてみる
- その場を離れる
- 気分転換できるものを用意する
- 過去と未来を考えない
- 他の人と比較しない
- 理想の人を見つけて真似する
- 嬉しかったこと、楽しかったことを書き出す
- 成功体験を思い出す
- 体調を管理する
この心得が少しでも誰かの助けになればと思います。