作成日:2016/06/29
経済センサスでわかること
“経済の国勢調査”と言われる経済センサスの調査が今月行われました。
この、経済センサスとは、「統計法」で基準統計として定められており、「経済構造統計」を得るための調査です。
調査の目的にはふたつの側面があり、「基礎調査(基本構造を明らかにする)」と「活動調査(経済活動の状況)」が挙げられます。
基礎調査での調査項目は、名称・所在地・従業員数・事業所の種類及び形態等で、活動調査の調査項目は、事業所の開設時期、売上及び費用の金額等です。
つまり、基礎調査では母体数の把握、活動調査で経済活動の規模を把握するわけです。
この経済センサスによって、何がわかるのか、平成24年のデータを基に少し具体的に示したいと思います。
全産業による売上 1,336兆円
そのうちベスト3
卸売業・小売業 415兆円
製造業 343兆円
金融業 114兆円
全産業における従業者数 5,584万人
そのうちベスト3
卸売業・小売業 1,175万人
製造業 925万人
医療・福祉 618万人
等様々です。
最初に驚いたのが、国民の半分しか働いていないということ。
他のデータによると、私が住んでいる宮崎県は、意外にも美容業の人口1千人当たりの事業所数が全国5位(1.94)であったことなど、新しい発見がありました。
弊社のお客様にも経済センサスの調査がありましたが、データを渡すだけでなく、データを見て何かを得る事も重要であると感じました。
経済センサスの調査結果は、総務省統計局ホームページと経済産業省ホームページで閲覧することができます。