社員ブログ
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作成日:2024/04/16
相手の立場に立って



ヘルプマークと呼ばれるものがあります。これは、街中や電車など、様々な場面で「配慮や援助が必要であることをまわりの方々へ伝えるためのマーク」です。

このヘルプマークの赤色は支援を必要としていること、ハートは相手にヘルプする気持ちを持って頂く、という意味を含んでいるということです。

では、ヘルプマークを身につけている方を見かけた場合、どのような対応をすれば良いのかというと、電車やバスの中であれば、外見からはわからない場合もあるので、声をかけて席を譲ってあげるとか、商業施設などでは、突発的なことに対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、段差などの動作が困難な方もいるので、積極的に声をかけるなどの配慮が必要となります。

ヘルプマークではないのですが、類似するマークとしては耳マークやハート・プラスマーク、聴覚障害者マークなどがあります。

耳マークは聴覚障害など耳が聞こえない、聞こえづらいことを示すマークです。耳マークをつけた方との対応は言葉でなく、筆談に切り替えるなどが必要です。

ハート・プラスマークは身体内部に障害のあることを示しているマークです。身体内部の障害とは、心臓や呼吸機能、膀胱・直腸、免疫機能などの障害のことを指しており、電車や駐車場での配慮が必要です。

聴覚障害者マークとは、聴覚障害のある方が車を運転する時につけることが義務付けられているマークです。このマークを付けた車に、割り込みなどを行った運転者は、やむを得ない場合を除き道路交通法違反となります。

これらのことは私も数年前までは知らなかったのですが、母がその時足が不自由になりまして、それから車椅子の生活を余儀なくされ、障害者認定をされたときに、市役所からヘルプマークを使用するかの説明があり、現在車椅子に使用しています。

実際に一緒に買い物に出かけると、障害者マークのあるところに停めたいのに、健常者が平気で止めていたり、また、障害者マークの駐車場が一台しかなく停められなかったことが良くあります。また、飲食店などもまだまだ段差のあるところも多いようです。

私自身も、立場が変わって、これまで見えていなかったものが見えるようになったのですが、逆に立場が変わらないと見えなかったかもしれません。

「今になって相手の立場に立って」という意味が良くわかる気がします。一人一人が思いやりをもって、優しく行動することができればきっと良い社会なるのではないかと感じています。            Yoshi